雪になり

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雪になり

水になりまた

雪になり

閏の一日

泣くため貯めた




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2012年02月28日

卵三つ

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卵三つ茹でて明けてく春炬燵

パソコンとマウスとご飯春炬燵

一枚のミモザサラダが春炬燵

みるくくすりみず順に飲み春炬燵

薄着して抜け出して行く春炬燵




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2012年02月27日

一合の

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一合の棺山盛りの白子干

魚屋の死体置き場の白子干

一体の王の木乃伊やちりめんや

セシウムやちりめんじゃこや数えつつ

白子干敗北の日々終われない




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2012年02月26日

ミステリー

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ミステリー小説放って春の土

朝夕に安積平野を望み見て九州産のほうれん草です

スーパーの野菜の図柄土恋し

葛尾の松本さんも避難して北海道の栗かぼちゃ買う

土匂う冷凍野菜はがさごそと




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2012年02月25日

剪定や

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剪定や動脈瘤を身に持ちて

晨光を集める林檎の青無くば無明の里に風迷うだけ

剪枝して汚れ実全てまた生れよ

鋏の手見詰めれば居る挙手をして村を出たまま骨も無い父

剪枝せよ灯明のごと灯す桃




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2012年02月24日

ほら絵師に

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ほら絵師になんなさいよと春の空

春空に瞳が刷毛を揮ってる

春天はクレーの天使と涅槃図と

売りもせず買いもせず手ぶらで春天

見放題見えてる限り我が春天




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通帳が

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通帳が盗まれた家白髪の悲しんでいる妄想の中

盗人は先ず花を摘み花を抱き湯屋の窓から忍んで来たと

袖にした紺屋の息子の腹癒せと古い文など握りしめてる

犯人の名前すらすら言うけれど十九で死んだ汝が夫でしょう

希望でも絶望でもなく咲くと良い鬱金香の球根の白




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2012年02月23日

短命の

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短命のひと思い出す蜆汁

黙しつつ祈りのごとく蜆汁家族が永久に起きて来なくて

蜆汁誰某の年また越えて

黎明は例えば樋口一葉の真白い肌の下の血の道

仄青く蜆汁炊く朝まだき




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2012年02月22日

さっきまで

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さっきまで大笑いしていたテレビ死刑確定伝えています

美味しいを連発してるテレビから一家飢え死に知らせるなんて

飢えて死ぬ片隅の夜よ雪よりも残酷な名よそは隣人か

隣人の隣人は誰隣人の隣人は我死者の居る街

持ち替えて回覧板を渡してる触った跡を触って下さい




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微熱して

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微熱して焦点の先孕み鹿

孕み鹿地震に何度も揺すられて

孕み鹿胎には揺れの記憶あり

一枚の光の奥に孕み鹿

孕み鹿の鼓動を仔のごとに聞く




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2012年02月21日

酔いどれの

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酔いどれの戦利品とて田螺和

祖母様の里の方から訪ね来て何やらかにやら神様のごと

一里ほど拾い集めて田螺和

酔っ払って田圃に落ちて死んだのか死にかけたのか覚えていない

つんのめって其処から夢で田螺和




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2012年02月20日

雨水来て

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雨水来て眼窩に蒼い眼球よ

雨水の眼新幹線は横刺しに

雨水溢れ動脈の水嵩の増し

人体のやや膨らんで雨水なり

錠剤をぷちぷち押して雨水の夜




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2012年02月19日

椿一樹

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椿一樹赤い供物の祭壇か

椿落下マグマに呼ばれ垂直に

引力は椿が見せていたものを

青底翳女の枝折る紅椿

Take-off飛べ白椿空側へ




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